小耳

投稿者: | 2004年7月15日

某所の、紙コップで薄いコーヒー出す店で、久しぶりに、もの凄く語彙が貧困で、平凡な恋愛相談を小耳に挟む。
君たちは幾つやねんと思いながら聞いていたけれど、とにかく、感情のヒダ以前の問題で、高校生がバイト先の大人に遊ばれているという雰囲気。
「それ、カマかけてるんじゃないかな」
「駆け引きみたいな感じ?」
「駆け引きっていうか……」
「試されてるのかなあ。私、すぐ人の事信用しちゃう人なのね、だから、わかんなくてぇ」
「うん」
「ほら、性善説とか性悪説とか言うじゃない、私、性善説の人なのね、だからさあ」
「いや、あれは、スタートが善か悪かってことで、結局は同じだから」
「え、同じなの?私、でも、人の事、すぐ信じちゃうから」
というか、君たちはハタチか。男は秋田出身で、女は埼玉。結構、賢い大学の学生ですね。
……色恋はこっちで担当するから、頑張って日本の将来を支えてくれよ。

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