グッバイ、レーニン!

投稿者: | 2004年9月10日

ギンレイホールにて。
なんちゅう、ええハナシや。砂上の楼閣の上にまた、砂上の楼閣。国家や思想とは、熱狂するに足る精神安定剤で、最高の暇つぶしということでしょうか。便利だけど、実は、誰も信じちゃいないし、ギリギリ本当のところではどうでもいい。どんな体制であれ、最終単位はあくまで個人ということですな。
ママがヘリに吊られたレーニン像と対面するシーンが、なんとも泣けました。単純で力強い、あり得ない光景。解体した嘘の東ベルリンを満足して受け入れ、そこに散骨される事を望むママ。映画が終わって、エンドロールになった瞬間に、もう一段、フィクションが解けて、また涙でした。凄い。
ララ役のチュルパン・ハマートヴァ。キュートでした。

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