ギンレイホールにて。
くだらねえ。この主人公は、何処でもこんな風に感じ、こんな風に過ごしますよ。
日本がエキセントリックな国でよかったですな。何処をふらふらしても、簡単には死や貧困や、イデオロギーやイスラムは出てこない。無難で効果的なネタに関する目は素晴らしいかもしれないし、日本でのコーディネーターの戯画化の腕もなかなかかもしれない。どのくらいのネタを提供して、どのくらいの取捨選択が行われたんだろうか。
間とか、微妙というのを日本独特のものと思って、それが出ていたとかって喜んで楽しんだ日本人には、もっと辛い間や高度な間にも挑戦して欲しいのでした。これだけ単調なものに耐えられるなら、大丈夫だと思われます。実は、別のところに引っ張られているのに、言葉が無くて、間とか口走ってしまった人は修行すべきですな。
ソフィア・コッポラの目で見ると、東京も大阪もたいして変わらないんだろうなと、雑踏の光を見て思うのでした。勿論、フレームの中の風景は東京に間違いないけどね。
とにかく、最初はそれなりに楽しんでいたけれど、途中でバカバカしくなって、投げてしまった。
夜中、何かしながら、テレビでやっているのを横目に見るっていうので充分な映画でした。