国歌国旗の強制は違憲ですって

東京都の教育委員会が、都立高校の校長らに対して、やらないなら処分という札を掲げながら、卒業式などで教職員を国旗に向かって起立させ、国歌を斉唱させる様に命じたのは、思想・良心の自由を侵害して違憲であり、「不当な支配」に当たるってな判決が出たそうです。
生徒はともかく、公務員に拒否の権利があるんだろうかと、かなり疑問なんだが、まぁ、判決なんだから一旦そういうことで。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html

日の丸や君が代はかつて軍国主義の精神的支柱として利用された。いまだにだれもが素直に受け入れられるものにはなっていない。教職員は式を妨害したりするのは許されないが、自らの思想や良心の自由に基づいて国旗掲揚や国歌斉唱を拒む自由を持っている。判決はこのように指摘した。

かつて軍国主義の精神的支柱として利用されていたという反省をふまえるために、敢えて同じものを平和国家の精神的支柱にするってのはダメなの？二度とこの国旗を血や硝煙にまみれさせないという決意はクールじゃないの？と、そんな疑問が頭をもたげるわけですよ。常々。
臭いものには積極的に蓋をして、忘却の彼方へ追いやるべきだというのが、思想信条の教育ってことだな。失敗したら捨てられるんじゃ、生徒もヒヤヒヤだ。
なんだよ、じゃぁおまえは国旗国歌を無条件で受け入れるのかと問われれば、個人的には、つまらないファロスには寄り付かない主義なので、どちらともいえないんだけれども、だからこそ余計に、一度ならず国の中心になって血を吸ったシンボルを軽く見た、「国旗」＝「軍国の象徴」＝「悪」、「国家」＝「天皇崇拝」＝「悪」という図式で単純に拒否する精神性の低さは、つまるところファロスの取り替えを望んでいるだけの底の浅い動きなんじゃないのかってことで、全く賛成できないのでした。
そういえば、家の国旗は何処に消えたんだろう。焼いたり捨てたりしてないかも気になるところではあるのだが……。