まぁ、女性の消費行動についての会話があったと思いねぇ。
何かといえば、妙齢の女性が、目的のものを買いに行って、思わず散財してしまう丁度良い洋服屋のハナシ。
富山においては、関係方面もがんばってはいるのだけれど、コムスメ向けを抜けて、「私、もうあそこで服を買うには、年齢がオネェさん過ぎるのよね……」という微妙(齢)な層を上手く受けてくれる店で、あそこはなら盤石!と、強烈に支持されていると目されているのが無く、みすみす金沢やら、通販やらに客を取られている。
オネェさん達の懐は、実家住まいで働いているお給料の範囲内。そして、地元百貨店は残念ながら“オネェさん”像が爽やかに大人方向にずれているのだった。
(前略)
「だって、高い服とか買いませんよ」
「うん。でも、ホラ、なんだかこうさぁ、今年はコート買うぞ!
お金はそれ用にちょっとどけてある!
とか言って、かわいい服を売ってるお店に行くわけだよ」
「はい」
「で、なんだか、コートだけじゃなくて、
ちょっといい感じの服を目にしてしまうわけだ」
「はい」
「あらあら、おやおやという感じで、つい、買っちゃうわけだよ」
「買いません」
「……わかった。君の意見はもういい。」
「だって、お金勿体ないじゃないですか」
「いや、かわいい服がさぁ……。まぁ、君はそっちには
重きを置かないんだよな。いいよ」
「つまり、私の意見は要らないと」
「うん」
「全否定ですか」
どっちがやねん。