19巻。
ついに花世がふらふら歩き出しました。そしてまた、人の良い登場人物が増えて……。
ここ数巻、物語の時間を、現実の幕末にあわせて、きちんと同期を取ろうとし、そうなると、どうしても赤ん坊を子供に成長させざるを得なくなる。当然、親も歳を取らざるを得ない。この辺、もう少し手を抜いても、俺は気にしないのだけれど、まあ、世間は許さないんだろうなあ（笑）。
どうも、長助親分の店とかわせみ、麻生邸とかわせみの距離が、おおざっぱに想像していたのと、かなり違う様で、深川の佐賀町界隈の広さが凄く気になってきました。そろそろ、水路という点で全く役に立たない、現代の地図だけでなく、幕末の頃の、それなりに詳しい地図が欲しいところ。
続行。
収録作品
・マンドラゴラ奇聞
・花世の冒険
・残月
・かくれんぼ
・薬研堀の猫
・江戸の節分
・福の湯
・一ツ目弁財天の殺人