平岩弓枝の『御宿かわせみ』をまとまった量手に入れて、集中して読んだことがある。
ちょうどその頃、深川に住んでいたこともあって、なにかと読書が進んだ。
単行本に追いついて、やがてシリーズは明治維新後に息子、娘の世代を中心にした『新御宿かわせみ』に移行する。
ちょうど、今年、2023年に平岩弓枝が亡くなり御宿かわせみを読んでいた頃と思いだしてみたら恐ろしいことに、20年も経っている。
当時の記録も読書メモの域を越えない内容で、ネット上に放り出してあったとはいえ、当時まだ個人サイトの時代の雰囲気を残していて、確かに自分の文体ではあるものの、私的ななぐり書きにも満たない感触がある。
もう少しきちんと読み直しながら、ゆっくりとリライトしていくことで、二周目の御宿かわせみ修行としたい。二十年ぶりの再読ということで、なにか感触は変わっているだろうか。