(まだ、なににも至っていないメモとして。)
なにかを読んで泣いたという話しを立て続けに聞いて、自分にはそんなことがあっただろうかと思い返す。
数度ある。もしくは、二度しかないので書き出せる。
ひとつは、ナルニア国物語の『あさびらき丸東の海へ』のリーピ・チープが世界の果てを越えるところ。
これは、とにかく泣いた。多分、心のエラーのツボを刺激するのだと思う。思い出すだけで泣けるし、現在高校二年生の娘に「どうもおかしい、これが泣けるんだ」とリーピ・チープの展開を説明しながらでも涙が込み上げてきて、呼吸を整える必要があった。
もうひとつは、ガルシア・マルケス『コレラの時代の愛』のラスト50ページ。
半べそでむさぼり読んだ記憶があるが、こちらはリーピ・チープほどではない。再読しても泣くのかは、やってみないとわからない。
ただ、先日読んだ湊かなえの『暁星』で、長い時間をかけて離れている二人のラブロマンスの形で、もう一度『コレラの時代の愛』を読んでみようかと考えた。
他に、テキストで泣いた経験で、思い出せるものがない。
リーピ・チープの件を娘に説明したのは、娘にもなにか泣いてしまうものとかがあるかと問いたかったからだが、むしろ娘の方がマンガや歌詞に対してもかなりエモーショナルで、あわよくば娘がどんな具合か掘り下げられないかと思っていたのに、全く参考にならなかった。
ただ、テキストとの距離を考えたとき、娘と自分の距離感の違いをほんのりと知ることはできた。詳しい加減、感触の説明はさておき、娘の方が格段にエモーショナルだった。