越中地下倉庫・日々の記録

日々書いたものをネット上に放出していきます。

未来派の真似をしてみたところ、結構な景気の良さで、態度派の宣言ができた。

我々は、台詞が意味を運ぶという旧態依然とした演劇の規範を否定し、他者と共にある瞬間の、心の在り方そのものを演劇の唯一のテクストとする。

  1. 言葉の内容は虚妄である。思考の様子の露呈こそが、演技の唯一の真実である。
  2. 意味を探る作業を放棄せよ。追求すべきは、内的な運動がやりとりとして具体的に見えるという、存在の極限的な透明性である。
  3. 発話の順序を定める過去の規範を破壊せよ。舞台の律法は、思考の速度のかみ合わせに基づく瞬間の反応にのみ従う。
  4. 外的な煽動や技巧を排せ。話し相手の意表を突く意図で声のボリュームや態度を利用するなど、役者の意思によらない操作を絶対的に禁止する。
  5. 舞台を、倫理的な真剣勝負の場と宣言する。俳優は、無用な虚飾を捨て去り、内的な必要性から生じた行動のみを絶対とする。
  6. コミュニケーションの破綻を恐れるな。思考のズレや衝突が生じたとしても、互いに適切な態度を崩さないこと。崩壊の危機においても、他者と共にある構えを維持する努力こそを演じよ。
  7. 沈黙を空間として征服せよ。「間」は、単なるリズムの調整ではない。それは、俳優の思考と存在が交錯する密度の高い空間であり、観客が推論を立ち上げるための装置である。
  8. 舞台を観察室へと変容させる。観客は出来事を説明されるのではなく、俳優の自我の構造が衝突し、再構築される過程を共同観察する実験者となる。
  9. 態度こそが演技の最小単位である。倫理的な緊張の持続によって、言葉がまだ意味を持たない、それでも他者に向かって放たれる瞬間の、戦慄的な美しさを舞台上に立ち上げよ。